NRW州Hamm市とStadtwerke Hammが展開する気候保護エネルギー庁のコンサルティングオフィスの運用者にÖko-Zentrum NRWとB.A.U.M. Consultが採択される
(文責:青野 雅和)
昨年(2021年)11月19日にNRW州(ノルトライン・ヴェストファーレン州:州都デュッセルドルフ)Hamm市(ハム市:人口約18万人)は弊社株主のÖko-Zentrum NRW(オコ・ツェントルムNRW;日本語訳ではエコセンターNRW)とB.A.U.M. Consultに気候保護・エネルギー庁のコンサルティングオフィスの運営を委託することを発表した。
ハム市とStadtwerke Hamm (シュタットヴェルケ・ハム)は、気候行動計画のさまざまな施策を実施するための非営利の有限会社を2年前に設立し、気候保護・エネルギー庁を推進している。今回の措置はコンサルティングオフィスを設置し、専門知識を有する団体に委託し、市民への相談や情報の提供やハム市の気候保護措置の実施に関するデータと情報の収集と把握を行うことを目的としている。因みにシュタットヴェルケ・ハムがハム市の家庭に供給している電力の65%は再生可能エネルギーから供給されている。ドイツ全土のシュタットヴェルケ平均45%よりも高い比率であり、ハム市は脱炭素化に注力していることが分かる。
以下にコンサルティングオフィスで提供する主なサービスを紹介する。(出典: ausschreibungen-deutschland.deより翻訳)
- 中長期戦略の策定
- 気候関連分野における政治・行政への継続的な助言
- 建設・都市開発・交通・環境保護の分野における都市対策に関するアドバイス
- 自治体のエネルギー・気候保全プロジェクトの実施と支援
- ハム市及び周辺隣接市における地域との連携(自治体の公益事業、経済発展など)
- 自治体の資金調達プログラムの取得
- 自治体情報の提供と政策決定の実施
- 企業の資金調達機会に関する情報
- 産業商工会議所を含む経済発展と関与にかかるトリガーの創出
- 市民への気候ガイドの提供
- 広報及びそれに伴う出版業務
- 教育
本事業の契約は2025年10月31日迄である。